11月は
11月は、いろんな場所で、様々なシチュエーションで演奏させていただきました。
発見がたくさんありすぎてかきたいことがたくさん。従来の mitukoのライブ日記コーナーでは
書き切れないと思い、これからはこちらのブログに書いていくことにしました。
そして、8月の大塚グレコのライブに寄せてくださった川崎さんの素晴らしい文章は私の宝物なので、ブログの第一回に転記させていただきました。
これからも演奏ごとにたくさんの発見があると思うと本当に楽しみです。
Twitterにも少し書いたのですが、鎌倉能楽堂で能舞台で初めて音をださせていただいたことは本当に素晴らしい経験でした。
鎌倉駅から15分ほどでしたでしょうか。住宅地の細い道をくねっと山の方へ入ると、清々しい空気の中にこじんまりとした山荘のような鎌倉能舞台。
その日は鎌倉おけの会にて能楽師の安田登さんの古事記などのお話のあとに、安田さんが古事記のお話をかたり、舞踊家の野口アキさんが舞い、私が即興で音を出すというコラボ。
本番、舞台上で私は、野口さんの身体の動きをまっすぐにみることはできない場所にいたので気配を感じることで対応しよう と決めたのですが、
彼女が入ってきたら、まるで舞台上でスモークをたいているかのように踊りのエネルギーを眼で観、身体で感じたのです。
あまりにはっきり感じた(観えた?)気がしたので一瞬動揺しそうになりました。
でもそんな状態なので、野口さんが見えないにも関わらず、音を出すことに不安はなく集中することができました。
いわゆる音楽ホールでそんな経験をしたことはなく、能舞台のもつパワーに驚きました。
能舞台は音が良いのはもちろんのこと、本当に心地よくて、力まなくていいよ。と、空間から話しかけられているようであまりに居心地が良く、「寝袋を持って泊まってみたい」といったらみなさんに笑われてしまいました。